2008/04/15

利用したことがない「くいだおれ」を惜しむ大阪人

大阪のみならず、全国ニュースで大きく取り上げられている道頓堀、「くいだおれ」の閉店。特に「くいだおれ人形」こと「くいだおれ太郎」は、ミナミのど真ん中にある大阪のシンボル。世界的にも有名な存在だけに、惜しむ声が後を絶ちません。

道頓堀商店会会長のお話によると、くいだおれは「道頓堀をもり立ててくれた名店で、観光客はくいだおれ人形を見物に道頓堀に来ていたといってもいいくらい。今後どういう影響が出るのか見当もつかない」と言うことですが、実際のところ、周りの人たちに聞いてみても「くいだおれ」で食事をしたことのある人は私を含めほとんどいらっしゃいません。

毎日のように新しいスタイルの飲食店が出現するミナミの繁華街において、よく60年も頑張ったものだと言うのが正直なところではないでしょうか。

(店じまいを告げるお知らせには、「道頓堀での60年、そろそろ定年を迎え、お役目を終えた様です」と書かれていましたが、その気持ちが痛いほど分かります。)

くいだおれの孝行息子「太郎」の嫁ぎ先が何処に決まるのかなど、大阪人としては、今後も興味を持って見守りたいところですが、閉店と聞くと一度は行っておきたいというのが人情。発表があった8日以降、超満員となっているようです。(もっと早くから皆が利用していたら、閉店にはならなかったかも)

よく似た話が、大阪府の改革プロジェクトチームが打ち出した1100億円にのぼる府の合理化案。大相撲春場所の舞台となっている府立体育会館は取り壊して売却、笑いの文化を支える上方演芸資料館(ワッハ上方)も縮小。また、全国で唯一の弥生時代を専門とする弥生文化博物館も廃止される方針が打ち出されています。

採算がとれるほどの来場者がいない、つまりムダだというのが廃止に至った経緯ですが、大きな原因として認知度の低さが上げられるでしょう。事実、このニュースが流れてからというものの、普段の倍以上の人が押しかけているそうですから、メディアの影響力には恐れ入ります。

(入場料300円で採算ベースに乗せられるかどうかは疑問ですが・・)

「収益性を基準に文化を判断してはならない」と言う意見には同意できますが、多くの署名を集めることで解決するかどうかは非常に微妙。こういった施設に人を呼び込む努力をしてこそ、説得力があるというもの。橋下知事には、大阪府の施設はもちろんのこと、レストランや企業のアピールなども是非、お願いしたいものです。

アイラブブランド

小西清貴

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