2008/04/08

大学生が注意することと、大学が注意すること

今月、めでたく大学に入学された人も多いと思いますが、入学時に大学から釘をさされるのが、飲酒、車での事故、それと新興宗教や悪徳商法への勧誘に注意すること。

新興宗教への勧誘、それ自体は犯罪ではありませんが、オーム真理教に代表される目的を明かさない勧誘には問題があることは言うまでもありません。

我々日本人は、もともと宗教観が乏しいわりに、科学では証明できないスピリチュアルな出来事に関心がある不思議な民族。幾らキビシイ受験戦争を勝ち抜いて来たとはいえ、まだまだ純朴な新入生にとって大きなリスクがあることは間違いないでしょう。

大学のキャンパスだけではなく、私たちの周りには宗教まがいの情報が飛び交っていますが、最も影響力のあるのがテレビ番組。

日本民間放送連盟が定める放送基準には

「非科学的な迷信や、これに類する運命・運勢鑑定、霊感、霊能等を取り上げる場合は、これを肯定的に取り扱わない」

と記述されているにも関わらず、この手の企画は後を絶ちません。

最近では、昨年放送されたFNS27時間テレビで、スピリチュアル・カウンセラーの江原啓之さんが、秋田県の美容院経営の女性に対し、亡き父親からのメッセージを伝えて勝手にカウンセリングし、この女性から抗議、放送倫理・番組向上機構が人間の尊厳を傷つけかねないと同番組を批判する事態にまで発展したことがあります。

(この事件に関しては、今月に入ってフジテレビが非科学的であることを認め謝罪するという結論を下しました。)

テレビ朝日の番組「オーラの泉」でも、女優の壇れいさんを前に壇さんの父親を霊視しましたが、「父親は生きている」と疑問の声が上がっていますから、幾ら視聴率が欲しいとはいえ、いつまでこのような番組が続くのか、理解に苦しみます。

面白いのが、この江原啓之さんが今年から旭川大学で教鞭をとるという事実。スピリチュアルに関しての講義ではないようですが、地元民の間では賛否両論、大きな盛り上がりを見せています。

大学側からのコメントによると、大学側からお願いしたのではなく、江原さんサイドからお話があったということのようですが、新入生ならまだしも優秀な教授が揃った大学が非科学的なことに振り回された、なんてオチが付かないように願いたいものです。

アイラブブランド

小西清貴

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