2008/03/04

真の国際都市を目指すには

今年はオリンピックイヤー。北京に多くの外国人が訪れることになりますが、長年に渡って欧米諸国との人的交流がほとんど無かった中国で最も困るのが言葉の問題です。

中華料理に馴染みのある日本人にとって、食べるのに困ることはないと思いますが、英語が通じないとなると、タクシー&電車に乗れない、買物は出来ないで、非常に不自由することが予想されます。まして漢字に接したことが無い欧米人にとって事態は深刻、中国政府も英語の標識などを慌てて準備しているようです。

日本でも、最近アジアからの旅行者が激増しており、大手の家電量販店には、中国語や韓国語のPOPや館内放送が目立ちます。銀座や表参道のブランドショップにも、そういったツーリストの来客が増えており、対応に努力しているそうです。

文部科学省でも「英語が使える日本人の育成のための戦略構想」を打ち出し、小学校から英語の授業を行う試みを行ったりしているものの効果が出るには長い時間が掛かるでしょうから、当分の間は、見かけだけの国際都市といったところでしょう。

国際化の為には、最低でも英語が通じる環境作りが欠かせないわけですが、そう言った時代に逆行しているのがフランス。街中には英語の標識など一切なく、外国人にとっては厳しい環境。

加えて、先日、サルコジ大統領が海外向けの英語放送を打ち切るように指示したことも話題になっています。この番組はシラク前大統領が自国の声を世界に発信する目的で1年前に開局したばかり。英語、アラビア語で放送されていますが、サルコジ氏によるとフランス語を話さない番組は必要ないとのことのようです。

最近、日本でもNHKが海外向けの英語放送(日本版CNN)の実現に向けて準備を進めているというニュースが報道されていました。CNNと本気で対抗する為には莫大な予算が必要となりますので、素直に賛成できない面もありますが、識者の間では、日本のことを世界中の人達に理解してもらう為にも絶対に必要だという意見が大半を占めています。

そういった環境であるにも関わらず、残念ながら日本人の英語力は未だアジア諸国の中では最低ランク。加えて、日本の場合は、日本語そのものが乱れていることも大きな問題です。同じ国語を使って生活しているのに、世代が違えばコミュニケーションに事欠く事態って、恐らく世界でも例が無いのではないでしょうか。

英語にまったく関心がないフランスでは、義務教育の間は自国の言葉(国語)に1日3時間の授業を割り当てています。(結果、英語の基本的な文法を知らない人がほとんどです。)自国の言葉と外国語、どちらが重要かを議論するのはナンセンスな話ではありますが、日本って何となく中途半端な感じがするのは私だけでしょうか。

アイラブブランド

小西清貴

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