2008/02/12

「安心」と「安価」どちらが大切?

日本人は、水と安全はタダ、だと考えていると欧米から揶揄された時代もありましたが、最近の偽装表示や、中国製冷凍食品での薬物中毒事件を受け、食の「安心」を確保する為にある程度のコストを負担する必要があるという考え方が広まっているようです。

冷凍食品の売上が激減しているのは理解できるとして、野菜などの生鮮食料品なども中国産の価格が暴落、反面、国内産のものの価格が高騰していることからも消費者が非常に神経質になっているのが理解できます。

毎日、お子様のお弁当を準備しなければならない主婦の方々も、冷凍食品を使用できないとなると、コストだけではなく、大きな手間が掛かることになりますが、そういう犠牲を払ってでも安全を優先する意識が芽生えたのは、大きな進歩だと言えるでしょう。

中国製品の信頼回復には、今しばらく時間が掛かると思いますが、昨年10月に大きな問題となった赤福餅は、先週、営業を再開して大盛況。何億円も投資して作った最新の冷凍設備を破棄し、すべての業務を見直すとともに、約3億円をかけて本社工場を改修したという報道に、多くの人達が感心したに違いありません。

浜田社長の「ゼロからのスタート」という言葉どおり、今後は出来たてしか販売しないということなので、赤福餅は、今や食べたくても手に入らないほどの希少品。事実、営業再開日には、開店前(開店は早朝5時!)から徹夜組を含め200人以上が行列、店内への入場制限も行われ、午前10時までで約1万箱販売、午後1時15分には準備した商品がすべて完売したそうです。

多くのお客さんに励まされ、上々の再出発となったわけですが、こういった企業の努力とは裏腹に、その赤福餅をネットオークションに出品したり、ゲームショップで価格を上乗せして販売したりする輩が出現し、別の意味で世間を驚かせています。

食品の場合、製造に関しては規制があるものの販売には許可などは不要。こういった販売方法が法律に触れるわけではありませんが、何となくメーカーの気持ちを踏みにじる、ある意味、時代に逆行している感じは否めません。

多くの企業による様々なトラブルによって、メーカーだけではなく消費者の方々も多くの教訓を得たわけですが、こういった経験を無駄にしない為にも、何でもありの金儲け主義には、くれぐれも乗っからないようにお願いしたいものです。

アイラブブランド

小西清貴

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