2008/01/22

CMに見る男目線と女目線

ジェンダーフリーが叫ばれて久しいですが、どうしても男性と女性では同じものを見たり聞いたりしても感じ方が違うようで、しばしば議論に発展することがあります。

最近では、広末涼子の「からだ巡茶」のCMが一部の視聴者から不快だと指摘され、変更された事件?があります。具体的には「ブラジャーが透けるほど汗をかいた最後っていつだろう?」っていうコメントが問題だということのようですが、男目線では何が問題なのかよく分かりません。

(中には、透けるのはブラジャーじゃなくシャツの方で、日本語が間違っているという意見もありますが、この意見は問題の本質ではありません)

また、伊勢に出張した夫が土産で買ってきたえびせんを、妻が不倫相手と思われる男性と食べるという「伊勢の国うす焼えびせん」のCMもクレームが付き放送を打ち切り。

古くは、ラーメンを作っている女性が「私作る人」と言うセリフに対し、男性が「僕食べる人」と答えた「シャンメン」のCMが女性蔑視だと大問題に発展し、こちらもNG。

逆に、女性目線ではOKでも男性目線でダメだったのが、電柱上の工事人がハゲタカに、オートバイを運転する人が黒ヒョウに、歩行者がハイエナに変わるというセコムのCM。暗闇を歩く女性の心理を上手く表現していますが、一部の人に言わせると工事人を侮辱しているんだそうです。

視聴者からの苦情で放送中止に追い込まれたCMは、数え上げたらキリが無いほどありますが、商品やサービスにはもともとターゲット、つまり誰に利用して欲しいかというのが決まっていますので、それ以外の人からの苦情は企業にとって迷惑な話。スポーツ新聞が男目線で作られているのは誰も文句を言いませんので、やはりテレビというメディアに問題があるのかも分かりません。

そう言えば、速水もこみちを起用した中国の観光スポットを紹介するCMも野生動物保護の観点から問題がある観光施設を宣伝しているという理由で打ち切られてしまいましたが、その際、同社の広告担当の方が「ネットの場合、自分の意思でアクセスしているので不快に感じる人は見ないはず」と言うことで、ホームページ上で同じCMを流し続ける意思を表明、その後、発言を取り消すと言ったこともありました。

色々な事例によって、テレビでのCMは非常にリスクが伴い、ネット上での宣伝にシフトされている理由が見て取れますが、「苦情」=「規制」なんて理論がネット上にまで適応されることのないように願いたいものです。

アイラブブランド

小西清貴

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