2007/11/26

ミシュラン VS クチコミ情報

先週、最も時間を割いて取り上げられた出来事の一つがミシュランガイド東京版の発売。ニュースやワイドショーではこの話題で持ち切りでしたが、海外のメディアも「東京は世界で最もおいしい都市になった」という見出しで紹介していますので、我々が考えている以上に大事件だったようです。

ちなみに、編集総責任者のジャン・リュック氏によると「店や料理の質の高さに驚きの連続だった。日本の食文化にブラボーと言いたい」とのこと。

どの道、庶民には頻繁に行ける店ではありませんから、こういった格付けに関して賛否両論があるのはある程度予想できるとして、日本人には馴染みの無いフランス生まれの評価基準を知る上では、なかなか興味深い資料だと思います。

念の為、Yahoo!グルメのクチコミ投稿を確認すると、案の定、キビシイ書き込みが続々登場。特に3つ星を獲得した寿司屋の2軒は主人の頑固さが祟って最悪の評価。職人にありがちな、口うるささや、うんちくなどの自慢話、お客さんへの気遣いがないマイペースさ、客を馬鹿にした態度、客を大切にしない扱いなどへの不満が山盛りです。

日本料理の濱田屋に関しては、庶民には程遠い存在らしくクチコミ情報なし。銀座小十もコメントの多くが否定的。フランス料理で3つ星を獲得した3軒はまずまずのコメントであることを考えると、日本料理店に関しては「おもてなし」(サービス)に対しての期待度が高いことが伺えます。

ミシュランによると、この星は料理のカテゴリーやお店の雰囲気ではなく、あくまで皿の上に盛られたもの、つまり料理そのもののみの評価だと言うことなので、「おもてなし」の良し悪しは評価の対象外。もともとフランスには、お客様に良い気分になって帰ってもらおうというサービス精神など存在しませんから当然と言えば当然ではあります。

この星は、5人の覆面調査員が1年半をかけて1500軒のレストランを調査した結果ということなので、あれこれ文句を付けるつもりはありませんが、レストランの評価基準は明らかに一般人のそれとは違うようですね。

インターネットの普及と共に、過去とは比較にならない情報量の中で生活している私たち。この事実は、権威や権力などに依存しない生活が出来ているという見方もできます。

ミシュランよりも、利用者のクチコミ情報の方が余程信頼できると思うのは私だけでしょうか。


アイラブブランド

小西清貴

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