2007/07/10

その国の物価を反映しない為替レート

早々と秋冬コレクションの入荷が始まっているブランドもあり、毎日気になるのが為替レートの問題。現実問題として、発注時期である今年の2月頃と比較すると、ユーロで8%、ポンドで4%ほど価格が上昇。販売価格に転嫁するのは困難だということもあり、頭の痛い状況となっております。

もちろん、貿易業務に携っているわけでなくても、夏休みに海外旅行を計画している人にとっては他人事ではありませんよね。

しかし、1ドルが幾ら、1ユーロが幾ら、なんてことは、新聞の経済欄を見れば、すぐに確認できるわけですが、その現地通貨でどんな物が買えるかとなると話が変わってきます。

つまり、各国間の貿易バランスや、金利差などによって日々変動している為替レートは、その国の物価とは関係なく決定されており、レートが高くても物価が安ければ、その国で製造された品物に割安感があるという考え方が成り立つわけです。

具体的にマグドナルドで販売されているビッグマックの価格ですが、基準となるアメリカでは3.22ドル(本日のレートで397円)、日本では280円ですから、1ドルが87円でバランスがとれることになります。

ちなみに、スイスでは6.3スイスフラン。日本円に換算すると638円ですから、1スイスフランは44.5円(実際には101.35円)、英国では1.99ポンド(495円)ですから同様に計算すると1ポンド=140円(実際には248.52円)で釣りあうことになります。

マグドナルドは世界中でほぼ同じ品質のものが販売されておりますので、こういう品物を使って、本来の正しい為替レートを探ろうという動きが、このビッグマック指数(Big Mac index)。結構、権威のある指標で20年以上前から計測されています。

(難しい言葉で購買力平価(Purchasing Power Parity/PPP)と言う考え方が元になっています。)

この指標を見る限りでは、東京の物価が高いなんてのは、ほとんど迷信に近く、日本は世界でも有数の物価が安い国ということになります。(言い方を替えると、円安が進みすぎているという見方もできます)

海外旅行を計画されている人は、為替レートよりも実際的な指標として役立つこのビッグマック指数をチェックしてから行先を決めるっていうのも、お金を有効に使う方法かもわかりませんね。

最新のビッグマック指数はこちら(英語です)

アイラブブランド

小西清貴

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