2007/01/23
春は値上げラッシュ?
間もなく、今年の春夏コレクションが入荷する時期となっていますが、頭の痛い問題が、止まらないユーロ高。ヨーロッパのインフレと相まって大幅なコスト高となっており、ほとんどのブランドが値上げを予定しています。
ジャパン社の代表からは「原価は4年で約4割の上昇、平均単価は4年で約2倍(エルメス)」、「同一商品の価格が10年で倍になり、昔ならスーツが買えていた値段でジャケットしか買えない。(シャネル)」とコメント。ルイヴィトンも昨年4月に4%、11月に4.5%値上げを行っています。(もちろん今年も値上げが予定されています)
毎年11月に価格の改定を行ってきたシャネルの場合は、今年は2回に増やすことによって1回の値上げ幅を押さえたいということですから、「高くても売れる」と言い切れる限界を超えてきたということでしょう。
そんな中、生産基地を第三国に移行する動きが加速しております。ブルガリアやポーランドなどの東ヨーロッパ、地中海を挟んだチェニジア、モロッコなどの北アフリカでの製造は以前からありましたが、ここ数年、中国製が急増しており、ロエベ、セリーヌ、プラダなどが多くのコレクションを中国で生産しています。
最新のニュースでは、英国のバーバリーがウェールズ南部ロンダにある工場を閉鎖し、製造の大部分を中国に移管すると発表し、英国の政治家、芸能人からも非難の声が上がっています。
英国の場合、中国の劣悪な労働環境が以前から問題になっており、ブランドイメージだけではなく複雑な問題に発展しているようです。
オスカー賞を2度受賞している女優のエマ・トンプソンさんも抗議行動に加わり、BBCテレビで「服を買うときは常に製造地を確認している。英国ブランドでも中国製なら絶対に買わない。また、低賃金での製造は受け入れ難い。企業は品位を持って高品質を保つべきだ」と訴え。
また、ウェールズ議会の議員らはバーバリー幹部らを委員会に呼び、工場の閉鎖理由を問いただす意向だと言うからなかなかの見ものです。
日本でも、高価なブランド品の原産国にこだわるのは自然なこと。当社にも「本物なのに、なぜ中国製なんですか?」っていう質問が後を絶ちません。
ブランド品の大部分が中国製!何てことにならない為にも、円の価値が相応しい価格に是正されることを願うばかりです。
Posted by 小西 at 22:05 │Comments(0) │TrackBack(0) │
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