2006/10/11

インターネットがもたらした民主化

最近、iPodに代表されるデジタルプレイヤーが大流行。1万曲以上の音楽の中から自由な切口で検索できたり、好みの曲をリコメンドしてくれるAI機能などが完備されていたりと、なかなかの優れもの。

しかし1万5000曲(iPodの60Gの場合)というと、小さなCDショップの品揃えに匹敵する曲数。そんな大きな容量が必要?なんて考えている人も多いかも分かりません。

リアル店舗ではヒットチャート上位の曲を中心に品揃えされており、お客さんの選択肢もおのずと限られたものとなっています。そう言う意味で考えると1万曲以上の楽曲を入手するのは簡単ではありません。

ところが、最近は音楽はネットで購入するものと変化しており、大昔の懐かしいアルバムや、B面、リミックス、ライブバージョンなど選び放題。その中に無名のアーティストのニッチな作品も多数眠っており、そんな作品を試聴しながら探し当てるのも中々楽しいもの。

アップルのiTunes Music Store(アイチューンズミュージックストア)には100万曲以上の楽曲が販売されておりますが、在庫の要らないデジタルデータのこと、近い将来、数百万曲の規模に膨れ上がるのは容易に想像できます。

リアルな店舗はヒット曲からの売上で成り立っていますが、アメリカのタワーレコードに象徴されるCDショップの不振の原因は、ヒット曲以外の音楽をチョイスする人が増えているという見方も成り立ちます。(先週末、タワーレコードの廃業が決定しました。)

商品の売上高を上位から順に並べグラフにすると、左側が高く、右に行くほどなだらかな曲線が現れます。恐竜の形に似ていることから、ヒット商品を恐竜の頭部分、そうでない品物が尻尾部分となり、その尻尾がドンドン伸びていく様をロングテール(長い尻尾)と表現しています。

選択肢の増加や嗜好の多様化によって様々なカテゴリーでテールが伸びていく傾向は止まりそうになく、莫大な広告宣伝費によって意図的に作られたヒット商品からの開放を、インターネットがもたらした民主化だとはやし立てる向きもあります。

流行に左右されないで、自分の個性に合った一品を探してみるのも、インターネットショッピングの醍醐味かも分かりませんね。

アイラブブランド

小西清貴

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