2006/07/28

エアコンのせいで変化するファッション

ヨーロッパ各地を襲っている30度を超える高気温。例年は、夏でもすっきりと晴れた日が少なく、寒いと言われているロンドンでさえ36度になるなど、各国で観測史上始まって以来の気温が記録されています。

フランスでも今月中頃から30度後半の気温が続いており、死者が多数発生。2003年に1万5000人以上が亡くなった記憶が蘇ってきます。

 (この時は、遺体を収容する場所がなく、市場が閉鎖されて安置所として使われました。)

日本も暑いじゃん。って思われる人も多いでしょうが、ヨーロッパではエアコンがほとんど普及しておらず、ほとんどのオフィスでは窓を開けて仕事をしています。街を走る車の半分以上はエアコンが付いておりませんので、その暑さといったら凄まじいものがあります。

ファッション業界では、冬は寒く、夏は暑い方が需要が喚起され良いとされていますが、日本ではエアコンの利いた部屋で暮らしている為、季節感というのが無くなっており、話がややこしくなっております。

真夏にカーディガンを羽織ったり、ショールをバッグに入れている人、また、真冬でもコートの下はノースリーブなんて女性が増えているのは、実はエアコンのせいなんだ、って今更ですがヨーロッパの暑さを経験して再認識致しました。

パリでは6月28日から8月5日までがバーゲン期間と定められており、それ以外は「SOLDES」という表示はできません。

今年の場合は、5月一杯は雨が多く、コートが必要なほど寒かったこともあり、春夏物の衣料品は壊滅状態。ようやく暖かくなったと思ったら直ぐにバーゲンがスタート。その後、熱波が襲い(年齢に関係なく)女性の7割以上がキャミソールという装いです。とてもオシャレどころではないと言うことで、どこの小売店も客足はさっぱりといった状況。

クーラーのせいで、売れるものが変化している日本の姿と、気象条件によって本来、売れるべきものが売れなくなっているヨーロッパの状況。両国の対照的な状況にファッションビジネスの難しさが象徴されているようです。

アイラブブランド 小西清貴

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