2006/05/17

お金を貯める時代から、賢く使う時代へ

景気が良くなっているという報道があるかと思えば、ニートに代表される所得格差の問題が提起されたり。実際のところ、今の経済状況を一言で言い表すのは難しいですが、日本全体が豊かになっていることに関しては、多くの方が同意なさるに違いありません。

贅沢を一切しないで、大きい家に住みたい人がいるかと思えば、小さいアパートに住んで、高級外車を乗り回している人もいるのが、その証拠となっています。つまり、それぞれの価値観でお金を使うようになっている状況は衣食が足りている、つまり生活するには困っていない豊かな状況だと言う訳です。

昨日発表されたある調査によると、新車の売れ行きが非常に悪いらしく、特に高級車の落ち込みは深刻な状況にあるようです。アンケートによりますと、車を単なる移動手段だと考え、あまり価値を見出していない人が全体の44%となっており、レジャーで使用することを想定している17%を大きく上回っています。また、デートの必需品だと考えている人は僅か1%だったそうです。

結果、軽自動車だけが好調といったことのようですが、こういう調査結果を見て、やせ我慢だと言う穿った見方をする人は、今や生きた化石。生活に余裕のある人達が、コンパクトカーを購入する比率が非常に増えているのは事実です。

すべての消費は、「好み」の時代に入っており、マズローの欲求段階で言うところの「親和の欲求(集団帰属・人と同じレベルの生活をしたいという欲求)」、「自我の欲求(認知欲求・人に尊敬されたい、人より良い暮らしをしたい)」という段階を経て豊かになっていくという古典的な考え方は一切通用しません。

また、イソップ物語の「アリとキリギリス」の話も既に陳腐化しており、キリギリスのように生活をエンジョイしても、冬に凍える人など今の日本にはいないわけですから、刹那的=悪い、堅実的=良いなどという理論も成り立ちません。

お金を貯める人が偉い時代から、如何に賢く使うかによって、その人の価値が決まるという新しい時代に突入しているのは明らかです。生活に十分な余裕がない状況においても、高価な物を買うと言うのは、逆に考えれば、自分の好きな物が分かっているということ。

人に羨まれるような、賢いお買物をする為にも、ファッションに興味を持ち続けるのは大切なことですよ。

アイラブブランド 小西清貴

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