2006/01/31
ヴィヴィアンは「かわいい」のか?
最近、本屋さんで「かわいい論」なる本を発見しました。「かわいい」の真の定義は?、「美しい」との関係は? なんてことに興味があった私は、パラパラととりあえずは立ち読み。
本文中に18歳から23歳までの大学生に「あなたの身のまわりにある”かわいい”と呼べるものをあげて下さい。」というアンケート調査が載っておりましたが、「飼っている犬」や「ネコの歩き方」に混ざって「ヴィヴィアンウエストウッド」というオーブのイラスト付の回答を複数発見し、思わず買ってしまいました。
この本が書かれた背景には、キティちゃん、ポケモン、セーラームーンなど日本発のキャラクター商品が世界中で受け入れられ、コスプレなどの文化までが輸出されていることがあげられます。
日本人でさえ「かわいい」の定義を正確に把握している人はいないと思われる中で、欧米ではキューティズム(キューティとイズムの造語、無理やり翻訳すると「かわいい論」となります)なる学問に取り組んでいる学者まで登場しているそうです。
一般的には「かわいい」と「美しい」には重なった部分があり、「醜い」とは正反対の言葉と考えられていますが、実際に「かわいい」と呼ばれているものの中には、「醜い」容姿を持ったものが多数存在し、英語の「cute」とは根本的に違うことが分かります。
(ここでは例として、ET、白雪姫に登場する7人の小人、トトロなどが挙げられていますが、ETやトトロが実際に現れて可愛いと思う人はいないハズです。また、動物のぬいぐるみも冷静に考えると美しいとは縁遠い容姿であることが分かります。)
従って、醜い容姿の持ち主に「美しい」と言えば単なるお世辞ですが、そんな人にとっても「かわいい」が当てはまる可能性は否定できず、「かわいい」という言葉は、恋愛のワイルドカードという見方も出来るでしょう。
さて、冒頭でご紹介した「ヴィヴィアンウエストウッド」の何処が可愛いのかという話ですが、こちらは70年代のパンクファッションから進化してきたブランドで、ドクロや男性器をモチーフとしたり、Tシャツには絶対に口にできないようなお行儀の悪い言葉がプリントされていたりと、学問的に「かわいい」を当てはめるのは無理があります。(英語で言うところの「クール」であればピッタリだと思いますが・・)
難しい論理になりますが、周りの物すべてが「かわいい」と仮定すると「かわいい」対象は、それ以外のものに」向けられるという傾向があるようで、何処にでもある一般的な物は可愛くないという仮説も成り立ち
ます。
現代社会においては、単に美しいよりもユニークなものの方に価値があるということかも分かりませんね。
アイラブブランド 小西清貴
Posted by 小西 at 22:02 │Comments(0) │TrackBack(0) │
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